ハイレバレッジによって短期間で巨万の富を築くことができる反面、一瞬の油断や相場の急変で全てを失うリスクを孕んでいるFX(外国為替証拠金取引)。今回は、かつて「億」を超える資産を手に入れながらも、一転して大損失を喫し、マイナスや強制退場へと追い込まれた伝説の元トレーダーたちの事例をご紹介します。
天国から地獄へ…一転して大損失を喫した伝説のトレーダー
FXの恐ろしさを象徴する、かつて強烈なインパクトを残しながらも相場の荒波に飲まれていった伝説のトレーダーの方たちです。
1. GFF(グフフ)氏
【実績と転落】10万円 ⇒ 最大6億円 ⇒ 30万円(実質退場)
2010年のニコニコ生放送で一躍神話となった配信者。RSIにトレンドラインを引く独自のシンプル手法で、元手10万円から一時含み益6億円まで爆発させました。しかし、証拠金全力でポジションを積み増す超ハイレバ取引だったため、ポンド円の急逆行に遭遇。生配信中に1回のロスカットで3億円を失うなどして瞬く間に資金を溶かし、最後は約30万円で退場となりました。彼のロスカットの瞬間は、相場を数10ピップス動かしたとしてロイター通信の記事にもなったほどです。
2. 磯貝 清明(いそがい きよあき)氏
【実績と転落】数億円の利益 ⇒ 巨額の借金・自己破産
「元祖・ミスター渡辺」としてメディアやテレビ番組(『マネーの虎』など)にも頻繁に出演した元有名億万長者。実家の金属リサイクル業を手伝いながらFXを始め、ポンド円の巨額取引で大成功を収めました。しかし、2007~2008年のサブプライムローン問題やリーマン・ショックの暴落に巻き込まれ、莫大な強制ロスカットを執行されます。さらに、前年の利益に対する「数億円規模の税金(追徴課税)」を支払うことができず、最終的に自己破産を余儀なくされました。
3. すぱっと氏
【実績と転落】数千万円〜億単位の利益 ⇒ 一晩で強制退場
ニコ生FX黎明期を支えたロジカルな実力派配信者。非常に理路整然とした手法でコツコツと数千万円以上の資金(一時は億近辺)を積み上げていましたが、ある日のライブ配信中に相場が完全に逆行。それまでの冷静さを失い全力での「ナンピン(損に耐えかねてポジションを追加すること)」を繰り返した結果、一晩にして全ての口座資産が吹き飛び、相場の世界から姿を消しました。
4. 売買(ばいばい)氏
【実績と転落】数千万円〜億手前の資産 ⇒ 配信中に大損・追証(マイナス)
ニコ生FX界でGFF氏らと同時期に数千万~億近くを動かしていたハイレバトレーダー。豪快なポンド取引で多額の利益を上げていましたが、相場のクラッシュに巻き込まれ、生配信中に顔面蒼白になりながら口座残高がゼロ(国内口座のため追証によるマイナス・借金)になる壮絶なドキュメンタリーを晒すことになり、ネット界に大きな衝撃を与えました。
💡 元億トレたちの破滅から学ぶ教訓
彼らの一転した転落劇には、「無理な複利運用によるハイレバレッジ」「負けを認められない無謀なナンピン」、そして利益が消えた後に襲いかかる「前年の莫大な税金」という共通の罠が存在します。稼いだ金額が大きければ大きいほど、翌年の税金リスクは跳ね上がるため、FXにおいては『稼ぐ技術』と同じくらい『手元に残す技術(納税準備やロット制限)』を考えないと命取りになるのではないでしょうか。


